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【書籍】発達障害の子がぐーーーんと伸びる心と体の育て方/やまもとまゆみ

こんにちは!

先日、HSP(Highly Sensitive Person)やHSC(Highly Sensitive Child)について理解を深めるために様々な書籍を手に取りました。

 

HSPやHSCとは…ひといちばい敏感な人(子)のこと。

最近耳にする機会が増えた言葉かもしれませんが、まだまだ知らない人も多くいると思います。私も後者の一人でした。

 

HSP/HSCと発達障害にどのような関係が?と思われるかもしれませんが、発達障害の子(方)達の持つ感覚過敏の症状と共通する点があるということで、一見とてもよく似ているように感じます。

発達障害ゆえの感覚過敏症状と思っていたらHSP/HSCだったということもありうるのです。ですから、発達障害と並行してHSP/HSCについても学び理解を深めたいと思っています。

 

さて、掲題にある

発達障害の子がぐーーーんと伸びる心と体の育て方

 

こちらの書籍ですが、NPO法人発達障害児支援 LOF教育センターの代表理事を務めていらっしゃるやまもとまゆみ先生が書かれている書籍です。

 

家庭での療育こそがもっとも効果的である!とおっしゃっており、

・家庭でできる療育的関わり

・家庭でできる随意運動と学習

・生活習慣の見直し

などについて書かれています。

 

具体的なエピソードをいくつも紹介してくれていますので「そうそう!」と場面を想像しながら読み進めることができます。すらすらと読めてしまいますので気が付くとあっという間に1冊読み終えていました!

 

また、言葉かけのヒントも挿絵と共に盛り込んであります。この絵がまた可愛い!

 

私が最も印象に残っているのは『現在(いま)のラクをとらず、将来のラクをとる』というお言葉です。発達障害のお子さんを抱える親御さんやご家族の方ならご経験がおありかと思いますが、知識・理解・行動など習得するためには少し(いや、人よりも?)時間がかかります。

1つのことを習得するためには、大概要を、まずいくつものスモールステップに分けます。そしてそれぞれについて親も考え、本人も考えます。

1つ1つのスモールステップを、時間をかけながら成功や失敗も経験しながらで進んでいきます。学んでいくのです。

 

つい余裕がないと「どうしてできないのだろう」「なぜわからないのだろう」「原因は」「何回やれば」「どうすれば伝わる?」など親の方もいろいろ考えこんでしまうことも。逃げ出したくなってしまうこともあるのです。。人間ですから。。

 

私も子育ての中で苦しい思いをします。そんな時こそ、先生のお言葉『現在(いま)のラクをとらず、将来のラクをとる』に勇気をもらいました。

実際、娘は分離不安がありましたので小学校の2年生1学期くらいまでは登下校に私がつきっきりでした(^_^;)もちろん、習い事や近くの外出なども。

とにかく家を一歩でも出ると不安なのです。

家から歩いて30秒くらいのお友達と登下校していましたが、そこに行くにも、帰るにも。遊びにも。行きの道のりは「ただ送っていくだけ」ですがそれでも大変。でもなんとか乗り切れました。

しかし、問題は帰りです。1年生の頃なんかお友達と歩いて帰ってくることは新鮮で毎日新しい発見の連続です。学校が終わってすぐに帰ってくることもありましたが、待てど暮らせど帰ってこない日もありました。冬の大雨の中40分以上待たされたことも(@_@;)

それ以来「ある程度の決まりごと」を設けるようになりましたが、それと同時に私の中の何かがはじけた・・・

 

「もう送り迎えしたくない!」子供のように私自身が思うのでした・・・

それでも「一生続くわけじゃない」「不安がなくなれば一人でも登下校できるようになるはず」と毎日自分を奮い立たせ、ときには辛い気持ちも認めつつ、自分に出来る範囲でやってきました。

すると、つい何日か前まではぴったりくっついて歩いて、ぴったりくっついてお友達を待っていたのに、<あれ?少し離れてる?>という日があり<完全に離れて待てるように>なって『1人でお友達待ってみる、離れて見ていて?』から『ママ、離れていて大丈夫だよ』『今日から1人で頑張ってみる』『一人でできたよ!』という具合に娘の大きな成長が見れたのです!それはもう感動の一言でした。そして私のやりきった感。

 

その時思ったのが「毎日の登下校の送り迎えは大変だったけど、それでも毎日一緒に頑張ってきて良かったなぁ」です。

娘の自信にも繋がりましたが、私の子育ての自信にも繋がったのです。

 

 

こちらの書籍では専門用語は使わずに、とてもわかりやすくまとめてあります。実生活に役立つ知識はもちろんですが、親御さんたちへの励ましの言葉もたくさん書かれています。先生のメッセージにたくさん励まされ、勇気をもらった一冊でした!

 

 

発達障害の子がぐーーーんと伸びる心と体の育て方

発達障害の子がぐーーーんと伸びる心と体の育て方

 

 

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